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2024年度産 紀州産南高梅の作柄は災害級の凶作
2024年度産の紀州産南高梅
2024年度産の紀州産南高梅は過去に類を見ない災害級の凶作となり、産地全体の塩漬け量は平年の約30%となりました。更に、そのうち半分程度は、雹・カメムシ・病害(かいよう病)の発生などが重なり、等級を著しく低下させる被害が発生しています。
原因は、昨年12月中旬以降から気温が高く推移したことにより南高梅の開花が早まりました。これにより、雌しべがない等の不完全花の割合が増えた上、自家受粉のできない南高梅にとって、受粉樹でもある小梅との開花期のずれや花粉交配用ミツバチの訪花活動が盛んになる前の開花は、結実しにくくなり不作となる可能性が高まったためと考えられます。
また、3月20日に県の中部から南部にかけて広い範囲で雹が降り(被害額21億5270万円/和歌山県4月22日発表)、4月下旬以降には果実を吸汁して被害を及ぼすカメムシが平年の3倍以上発生、病害(かいよう病)などにより数少ない梅の実の商品価値が大きく下がってしまいました。
弊社におきましては皆さまのご期待に添うべく原料確保に向け奔走しておりますが、このような事情により梅干し原料はひっ迫し価格も高騰しているため企業努力では追いつかないほど非常に厳しい状況となっております。
こういった状況を踏まえ、誠に不本意ではございますが現状の価格では継続して商品をお届けすることが極めて困難な状況となり、やむを得ず価格を改定させていただくことになりました。皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、今後ともご満足いただける商品を提供できるよう精一杯の努力を続けてまいりますので、何卒ご理解を賜りますとともに末永いご愛顧のほどをよろしくお願い申し上げます。
- 2024.07.30
- 14:48
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