安全への取り組み
紀州梅効能研究会
紀州梅効能研究会
「梅はその日の難逃れ」「番茶梅干し医者いらず」など、梅の効能は昔から語り継がれてきました。
ご飯が腐りにくい、お腹が痛くならない、二日酔いに良い、肩こりが治る、風邪が良くなる・・・
これらの言い伝えは本当でしょうか?
梅が優れた健康食品として認められるためには、その効能を医学的に解き明かす必要がありました。
そこで、平成13年から和歌山県立医科大学の宇都宮洋才(ひろとし)医学博士を中心とする研究グループと、和歌山県みなべ町の「うめ21研究センター」のメンバーが梅の効能研究グループを結成。
その後、近畿大学、和歌山高等専門学校なども加わり、8機関との共同研究の結果、
梅の成分「シリンガレシノール」による胃がんの発生原因ヘリコバクターピロリ菌の抑制作用や、血糖値の上昇、肥満等に関連づけられる酵素「α-グルコシダーゼ」の働きを効果的に阻害する成分など、数々の梅の効能が医学的に解明されました。
宇都宮博士の研究拠点となっている機能性医薬食品探索講座は、梅加工会社4社の寄付により和歌山県立医科大学内に設置運営されている寄附講座です。
紀州梅効能研究会は、更なる梅干しの可能性を求めて日夜研究に取り組む研究者と梅加工会社社で構成されています。
会長挨拶
紀州梅効能研究会会長 殿畑雅敏
梅効用研究会は、平成17年より和歌山県立医科大学の寄附講座に参加して、梅の効用研究を続けて参りました。
そして、これまでの数々の研究成果をここにご紹介できることをたいへんうれしく思います。
宇都宮先生はじめ研究に協力していただいた先生方のこれまでのご努力に心より感謝申し上げます。
宇都宮先生と私との出会いは、血液サラサラ効果で梅エキスが有名になった平成11年夏のことでした。
梅の効用をもっと知りたいという思いを抱いていた私は、それを医学的に証明して地域に貢献するのだという先生の強い思いに共感して今日に至っております。
これまで数々の梅の効用が見いだされてきましたが、研究が進めば進むほどに梅干しを健康食品として伝えてくれた先人の知恵に感謝の思いで一杯です。
この梅のすばらしさを多くの皆様に知って頂き、毎日毎食一粒の梅干しが、健康への一助になりますことを心より念願しております。
医学博士。専門は細胞生物学。言い伝えの域を出なかった梅干しの効能を国内外の共同研究によって医学的に解き明かす。
梅干博士として知られ、マスコミや講演でも活躍。現在、和歌山県立医科大学准教授。
梅干しの研究結果
紀州梅効能研究会は、言い伝えの域をでなかった梅干しの効能を、国内外の共同研究によって医学的に解明してきました。
梅に含まれる生理活性物質の単離と化学構造決定
梅およびその有効成分の動脈硬化等、心血管病変に対する予防、改善効果のモデル細胞を用いた検討
梅エキスの生活習慣病(糖尿病、高脂血症)に及ぼす効果
梅肉エキスの糖尿病に対する医学的効果
梅の細胞増殖抑制作用、抗酸化作用に関する研究
アルコール性胃潰瘍への梅エキスの抑制効果
実験的ストレス性胃潰瘍に対する梅及び茶カテキンの効果
実験的潰瘍性大腸炎に対する梅肉エキスの医学的効果
病理組織染色標本作製時に流失する廃液色素に対する炭の吸着効果